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2022.07.11
建設業界は平均よりも年収が高いと言われています。
その中でもゼネコンに該当する企業は、大企業・高年収の会社として広く知られています。
建設業界への就職・転職を考えている人であれば、「平均年収はどれくらいか」「どのような会社が高収入なのか」というのは気になる点ではないでしょうか。
本記事では、建設業界の年収ランキングや優良企業の見極め方について解説していきます。建設業界への就職・転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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建設業界は平均よりも年収が高い!
建設業界の年収は高いと耳にすることが多いですが、実際はどのようになっているのでしょうか。
建設業界の場合、基本的な年収モデルは基本給+賞与で決まります。この他に各種手当があり、他の業種に比べて手厚い傾向にあるのが特徴です。
また、建設業界は現場仕事が多いため、繁忙期になると残業や休日出勤が多くなります。業界全体として慢性的な人手不足であり、1人あたりの業務負荷がどうしても高くなりがちです。
結果として、年収に占める残業手当の割合も大きくなる傾向にあります。
建設業界の労働形態
ここでは、建設業界の労働形態について、平均的な年収や年間休日を用いて下表にまとめます。
建設業界では、完全週休二日制を採用している企業は30.4%に留まるという調査結果もあり、長時間労働が常態化している企業も少なくありません。
建設会社の年収ランキング
建設会社の年収ランキングトップ20位は下表の通りです。
ショーボンドホールディングスはこんな会社
ショーボンドホールディングスは、橋梁をはじめとするインフラの補修・補強を専門とする総合メンテナンス企業です。
建設会社としての設計・施工を主軸に、材料・工法の研究開発、さらには開発された材料や工法の製造や販売まで、社会インフラのメンテナンスを幅広くサポートしています。
60年以上にわたり積み重ねてきた化学技術と土木技術の融合による高度な技術開発力を有しています。
LIXILグループはこんな会社
LIXILグループは、約270社のグループ会社で構成され、150以上の国と地域で商品・サービスを提供するグローバルな企業グループです。
住宅およびビル向けの建材・設備機器の製造、販売、住宅フランチャイズの展開やその他の住宅関連サービスなど、幅広く住生活に関連する事業を行っています。
鹿島建設はこんな会社
鹿島建設は、日本の大手総合建設会社で、ゼネコン大手5社のうちの一つです。超高層ビル事業を得意とし、高度な技術とノウハウを有しています。
また、業界随一の技術研究所を保有しています。
ホワイト・優良企業ランキング
建設会社のホワイト・優良企業ランキングは下表の通りです。単純な年収の比較だけではなく、残業時間や勤続年数を踏まえた総合順位となっています。
優良企業を見極めるには
建設業界への就職・転職を考える際に、優良企業を見極めるにはどのような点に気を付ければよいのでしょうか。
ここでは、優良企業を見極めるポイントについて、いくつか紹介していきます。
残業や休日出勤の量を把握しよう
優良企業を見極めるポイントの1つ目は、残業や休日出勤の量です建設業界がブラックと言われる理由の一つに、残業時間の多さがあります。
残業時間は企業によってさまざまですが、建設業界の平均残業時間は51.3時間という調査結果があります。そのため、優良企業を探すのであれば、まずは残業時間が50時間以下の企業に絞って探すようにしましょう。
平均勤続年数は?離職率は?
優良企業を見極めるポイントの2つ目は、平均勤続年数と離職率です。
平均勤続年数は、「働きやすい」「安定した経営である」「ワークライフバランスがとりやすい」といった特徴に当てはまりやすく、長く働ける企業であることを示す指標の一つとなります。
また、離職率が低いほど「給与が高い」「福利厚生が充実している」「休暇が取りやすい」といった特徴に当てはまりやすいです。平均勤続年数の目安は15年と言われており、離職率と併せて優良企業を探す際の参考値として活用してみましょう。
就職四季報や口コミサイトを活用しよう
優良企業を見極めるポイントの3つ目は、就職四季報や口コミサイトを活用することです。
就職四季報には、残業時間や離職率、休暇日数などの労働条件が掲載されています。また、口コミサイトを活用することで社員や元社員の生の声を聞くことができます。
これらを参考とすることで、入社前と入社後のギャップをある程度抑えることができます。建設業界への就職・転職を考えている方は、必要な情報を取り入れ、自身に企業を選ぶようにしましょう。
今後の建設業界はどうなる?
建設業界を取り巻く情勢は刻々と変化しています。2021年の出来高は好調だった反面、原材料の高騰や人材需要などさまざまな課題を抱えていました。
2022年の建設業界は、どのような方向に進んでいくのでしょうか。
今後も需要はなくならない
2022年も公共工事は堅調に推移することが予測されます。2022年の建設投資は、前年度比0.3%増の62兆9,900億円となる見通しです。
一方、民間建設投資は、非住宅投資で前年比3.9%増、住宅投資は前年比2.1%減と予測されています。民間工事の増加が予測されるなか、国土交通省による公共事業関係費の予算要求額は2020年度とほぼ同等の水準です。
これは災害対策の公共工事へ予算を割り当てるためであり、国土強靱化基本計画に基づき今後も堅調に推移することが予測されます。
また、住宅市場に関しては新築・中古ともに好調が予測されます。新築住宅が好調な背景には、リモートワークの普及により、持ち家の快適性を求める人が増えたことが挙げられます。
さらに、税制改正にともなう住宅取得支援策の延長で、住宅ローン減税が延長されたことも要因といえるでしょう。
業界が徐々にホワイトを目指している
建設業界は、週休1日以下や残業80時間超という働き方が常態化しておりブラックと呼ばれる所以でした。
しかし、近年ではゼネコンを中心として、現場環境をホワイト化しようという動きが見られます。
国土交通省や建設業界団体なども、建設業での働き方を変えようと、「週休2日推進」「総労働時間削減」「有給休暇取得の促進」などの促進に向けた施策を進めています。
これらのホワイト化の動きは、まずは大手ゼネコン、そして中堅ゼネコンという流れで実施されていくことが予想されます。
まとめ
本記事では、建設業界の年収ランキングや優良企業の見極め方について解説してきました。
建設業界は他業界と比較して収入が高い魅力的な業界です。社会からの需要が無くなることはなく、今後も活躍できる可能性が高い仕事と言えるでしょう。
建設業界への就職・転職を検討している方は、本記事の内容を確認し、優良企業を見極めるポイントを押さえるようにしましょう。