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2022.07.22
施工管理の仕事に従事している方には、日々の仕事が辛く辞めたいと考えている方も少なくないかと思います。施工管理業務には多くの魅力がありますが、辛いと感じる点も多く責任も重大です。
本記事では、施工管理を辞めたいと感じる理由や、辞めたいと思った時に取るべき行動などについて紹介していきます。建設業界に従事されている方や、これから建設業界への就職・転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
辞めたいと思う人が多い理由
ここでは、施工管理の仕事を辞めたいと思う人が多い理由について紹介していきます。施工管理の仕事は一般的にハードと言われており、働く前のイメージ以上にきつかったという人も少なくありません。
施工管理への就職・転職を目指している人は、これらの理由を事前に把握し、自身の特性と合致しているか確認してみましょう。
施工管理業務は仕事量が多く激務である
施工管理業務はとにかく仕事量が多いです。一人で進めなければならない場合も多く、残業や休日出勤も必然的に多くなる傾向にあります。施工管理の業務は、書類作成や資材の手配、天候に応じた必要措置や現場人員の調整など、非常に多岐に渡ります。
加えて、日中は現場へ赴き進捗状況を確認する必要もあるため、自ずと残業が多くなります。また、施工をスムーズに完結させるためには、休日であっても会社や現場へ行かなければならないこともあります。現場によっては工事の完成まで休日がないケースもあり、肉体的・精神的負担は大きいです。
人間関係がうまく築けない
施工管理は、会社の中間層として上層部や現場の職人と接する場合が多く、複雑な人間関係に悩む方も少なくありません。会社の上層部、現場の職人、顧客のそれぞれの調整役として、高いコミュニケーション能力を求められます。
そのため、施工管理の仕事は好きであっても、社内外の人間関係に疲弊してしまい、業界そのものを嫌いになってしまう方もいます。
施工管理業務は危険が伴う
施工管理業務は建設業であるため、常に危険が伴います。管理業務であっても、建物や造形物の確認作業中に、落下や施工ミスによる事故が発生する可能性があります。
わずかなミスが命に関わる事故に繋がるケースが多く、危険を理由に施工管理を辞めたいと考える方も少なくありません。
責任が重くプレッシャーを感じる
施工管理業務は重い責任が伴う仕事です。プレッシャーに負け、施工管理を辞めたいと考える人も少なくありません。
施工管理業務は、現場仕事とデスクワークの双方をこなしつつ、職人との意思疎通も図っていく必要があります。また、会社の上層部と現場の職人との間で板挟みになってしまうことも多いです。
現場が汚い・暑い・寒いなど、環境が悪い
施工管理の仕事では労働環境は決して良いとは言えず、汚いと感じる作業現場も少なくないでしょう。外仕事が多いため、真夏では炎天下の作業や空調が効いていない現場も多くあります。作業服は通気性が悪いものが多く、熱中症対策が欠かせません。
真冬の現場では、寒さ対策や事故や怪我を防ぐために凍結対策をする必要があります。冬場に起きやすい事故について把握し、職人さんたちと共有していくことが大切です。
また、残業が続くことで十分な睡眠時間が確保できなかったり、夜勤などで生活が不規則になったりする点も、労働環境の悪さに繋がっています。商業施設や工場などの施設での工事は、昼間の営業時間を避けて夜間に作業するケースが多くなります。
向いてない人
ここでは、施工管理に向いていない人の特徴を3つ紹介します。施工管理の仕事には、多くの業務と責任が伴います。
適性が無い人物を任命してしまうと、退職問題に発展する場合があります。会社と従業員の双方が、無駄な時間やお金を費やさないよう、施工管理に不向きな人の特徴を理解しておきましょう。
コミュニケーションが苦手
施工管理の仕事は、顧客や職人さんなど社内外のさまざまな人と関わりがあります。従って、相手の意見や気持ちを尊重しつつ、自分の考えを伝えるコミュニケーション能力が重要です。
そのため、施工管理の適任者としては、会社・顧客・現場の橋渡しとして、周囲から相談されやすい人・頼られやすい人が望ましいです。
計画性がない
施工管理は、計画性がない人には不向きな仕事です。施工管理業務は計画が基本です。闇雲に業務を進めてしまうと、会社に損害を与えたり、顧客に迷惑をかけたりする結果を招きます。
また、無理な作業計画に沿って仕事を進めた場合、現場で働く職人の安全が確保されない可能性があります。そのため、施工管理の適任者としては、安全管理を含めた合理的な計画・管理体制をしっかりと構築できる人材が望ましいです。
体育会系が苦手
施工管理業務は建設業界であるため、体育会系の風土が根強いです。そのため、業務におけるメリハリが苦痛に感じてしまう人には向いていません。
体育会系の業界での仕事は、上司の権限が常に大きく、不平不満を口にする人は人間関係や業務を円滑に進めることが難しいでしょう。そのため、施工管理の適任者としては、長時間労働や体育会系ならではの上下関係に、堪えて働くことができる人材が望ましいです。
辞めたい時はどうするべき?
ここまでで、施工管理を辞めたいと思う理由や、向いていない人の特徴などについて紹介してきました。
それでは、実際に施工管理を辞めたい時はどうするべきなのでしょうか。ここでは、施工管理の仕事を辞めたいと思ったらとるべき行動について3つ紹介していきます。
期間を決めてみる
施工管理の仕事を辞めたいと思ったら、期間を決めて続けてみるという方法があります。辞めたいと感じたからすぐ辞めるのではなく、ある程度の期間を決めて計画的に施工管理を続けて見るのもよいでしょう。
期間を決めることで、辞めたいという気持ちが、一時的なものなのかどうかを見極めることができます。
他部署への異動願いを出す
施工管理の仕事を辞めたいと思ったら、他部署への異動願いを出すという選択肢もあります。この際には、会社や上司に対して、他部署へ異動したいという希望を明確に伝えることが大切です。
異動理由を聞かれた際には、「やりがいを感じない」「人間関係が難しい」といった、ネガティブな理由を述べることはおすすめしません。他部署へ異動した際に、自身のどのような点が会社に貢献できるかなど、ポジティブな意見を述べることで異動願いが受理されやすくなります。
辞めたい理由を洗い出してよく考える
施工管理の仕事を辞めたいと思ったら、辞めたい理由を洗い出してよく考えてみましょう。施工管理を辞めたいと思う理由については、一例をいくつか紹介してきましたが、実際に当事者が抱える悩みは様々です。
辞めたい理由が明確化できているものもあれば、現在の状況に対して漠然と不安を抱えているだけのものもあります。辞めたい理由や悩みを整理することで、現状を改善するための対応策が明確になってくるでしょう。
施工管理を続ける理由は?
前項では、施工管理を辞めたい時はどうするべきかについて3つ紹介しました。
ここでは反対に、施工管理を続ける理由について3つ紹介します。施工管理の仕事は責任も重く困難も多いですが、それだけ仕事への魅力もあります。
やりがいがある
施工管理は工事の中心人物をとして現場の責任者を担います。
建設工事を行う上では欠かせない存在であり、責任は重大ですがやりがいも大きいです。施工管理に従事する方は、責任の重要性・必要性を誇りに感じながら、建設工事の管理・監督を行っていることでしょう。
また、たくさん努力をして学んだ知識や経験、技術や資格など、施工管理のキャリアとして非常に有益なものです。自身の努力と成長の証のために、今後も施工管理を続けていきたいと思う良い点でしょう。
ものづくりが好き
建設業はものづくりに関わる仕事であり、施工管理として実際に建設物の工事が完了するまで携わることができる点に魅力を感じる人も少なくありません。
建設業は「地図に残る仕事」と呼ばれることもあり、建設物の用途や規模によっては街のランドマークとなるものもあります。ものづくりが好きで施工管理業務に魅力を感じている人も多いのではないかと思います。
人との繋がりを感じる
施工管理は人との繋がりを多く感じる仕事でもあります。現場の管理者として、多くの職人と関わりながら仕事を進めていくことになります。
職人を適材適所に配置するためには、個々の技能や性格を把握するためにコミュニケーションが不可欠です。そのため、必然的に人とのコミュニケーション多くなるため、人との繋がりを多く感じることができるのです。
まとめ
本記事では、施工管理を辞めたいと感じる理由や、辞めたいと思った時に取るべき行動などについて紹介してきました。現在、施工管理を辞めたいと考えている方は、辞めたいと感じる理由を洗い出し状況を整理してみましょう。
施工管理の仕事は重い責任が伴い、辛いと感じる点も少なくありませんが、ものづくりを担う職業として多くの魅力もあります。本記事を参考に、今後どのような行動を取っていくべきなのかを再確認しましょう。