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2級管工事施工管理技士とは?業務から資格・試験を徹底解説!

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2022.08.08

2級管工事施工管理技士とは?業務から資格・試験を徹底解説!

2級管工事施工管理技士とは、管工事における施工管理の国家資格です。

専門的な資格であるため、実際の業務内容や資格試験の内容については、知らない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、2級管工事施工管理技士の業務内容や資格試験の内容について解説していきます。

建設業に従事されている方や、2級管工事施工管理技士の取得を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

2級管工事施工管理技士とは

2級管工事施工管理技士は、管工事の作業や施工計画の作成、安全管理に至るまでの総合的な管理を行うための国家資格です。

管工事には、冷暖房設備工事、給排水・給湯設備工事、ダクト工事、浄化槽工事、ガス配管工事など多くの種類があり、建設工事の中でも大きな比重を占めます。

2級管工事施工管理技士を取得すると、建設業法に定められる一般建設業の許可を受けている建設業者の、営業所における「専任技術者」、工事現場における「主任技術者」として従事することができます。

2級管工事施工管理技士はこんな仕事!

2級管工事施工管理技士の仕事は、配管工事に係わる工程管理・品質管理・安全管理の業務を担います。

また、専任技術者や主任技術者として従事する場合、それらに付随する業務を行います。

管工事そのものは資格がなくても行うことができますが、管理業務については管工事施工管理技士の資格が必要です。

配管は建物の目につく場所に設置されるものではありませんが、万が一、不備や欠陥があった場合は大きな問題となります。

建築物の規模に比例して、配管工事の設計もより複雑になり、さまざまな種類の配管を設置することになります。

そのため、入念な施工計画や工程管理を行い、各技術者をまとめる管工事施工管理技士の存在は必要不可欠です。

1級と2級の違い

2級管工事施工管理技士を取得した場合、各営業者や現場の専任技術者・主任技術者に従事することが可能です。

これに対して、1級管工事施工管理技士では、特定建設業の各営業所に配置する専任の技術者、一般の現場の監理技術者に従事することが可能となります。

1級管工事施工管理技士の方が、より大規模な建物を任されるため、高層マンションやオフィスビル、大型ショッピングモールなどの施工に携わりたい場合、1級管工事施工管理技士の取得も視野に入れましょう。

また、2級管工事施工管理技士に比べて、1級管工事施工管理技士の方が、資格手当の金額が多いなど優遇される傾向にあります。

2級管工事施工管理技士の試験について

ここでは、2級管工事施工管理技士の試験について解説していきます。

資格試験の合格を目指す上では、試験内容について確認しておく必要があります。

本項を参考にして効果的な受験対策を進めていきましょう。

2級管工事施工管理技の第一次検定の内容

2級管工事施工管理技士の第一次検定は、2時間10分の試験時間の中で行われます。

四肢択一式の52問の問題から、40問を選択して解答する方式です。

試験問題は、電気工学・建築学・空調や衛生・設備・設計図書などの分野から出題されます。

2級管工事施工管理技の第二次検定の内容

2級管工事施工管理技士の第二次検定は、2時間の試験時間の中で行われます。

記述式の6問の問題から、4問を選択して解答する方式です。

試験問題は、設備全般・工程管理・法規などで、空調や衛生、施工要領図、工程管理、労働安全衛生法などの分野から出題されます。

2級管工事施工管理技士の受験資格

2級管工事施工管理技士の受験資格は、第一次検定のみを受験する場合「満17歳以上」であれば誰でも受験可能です。

学歴や実務経験年数による条件はありません。

ただし、第一次検定と第二次検定を同時に受験する場合は、下表の条件を満たす必要があります。

 

学歴 実務経験年数
指定学科卒業 指定学科以外卒業
大学
専門学校(高度専門士)
1年以上 1年6ヶ月以上
短大
高等専門学校
専門学校(専門士)
2年以上 3年以上
高校
中学
専門学校(「高度専門士」「専門士」を除く)
3年以上 4年6ヶ月以上
その他 8年以上
技能検定合格者 4年以上

 

 

2級管工事施工管理技の合格率

2級管工事施工管理技士の合格率の推移は下表のとおりです。

表中の「学科・実地試験」の学科試験の表記、及び「第一次・第二次検定」の第一次検定の表記については、「学科試験のみ(後期)」及び「第一次検定のみ(後期)」の受験者数および合格者数を含まない数値となっています。

 

 

  学科試験(令和2年まで)/第一次検定 実地試験(令和2年まで)/第二次検定
受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
平成30年(前期)
※学科試験のみ
2,559 1,580 61.7%
平成30年(後期)
※学科試験のみ
977 558 57.1%
平成30年
学科・実地試験
10,301 5,873 57.0% 13,694 5,537 40.4%
令和元年(前期)
※学科試験のみ
3,703 2,052 55.4%
令和元年(後期)
※学科試験のみ
1,129 718 63.6%
令和元年

学科・実地試験

9,118 6,321 69.3% 13,064 5,760 44.1
令和2年(後期)
※学科試験のみ
2,813 1,619 57.6%
令和2年

学科・実地試験

9,535 6,064 63.6% 12,678 5,514 43.5
令和3年(前期)
※第一次検定のみ
4,518 2,529 56.0%
令和3年(後期)
※第一次検定のみ
2,510 1,360 54.2%
令和3年

一次・二次試験

9,070 4,406 48.6% 13,099 6,054 46.2%

 

 

 

2級管工事施工管理技士の試験の勉強

ここでは、2級管工事施工管理技士の勉強方法について説明します。

第一次検定・第二次検定ともに、過去問演習を中心に学習することで試験対策を効率的に進めることができます。

ただし、第二次検定の6問目の必須問題「経験記述」は、管工事の施工経験を踏まえ、与えられたテーマに沿った文章を書く問題となっています。

テーマに沿った記述が問われるため、過去問では対策できません。

経験記述のテーマは、施工管理・安全管理・品質管理・工程管理から出題されるため、テーマに沿った実務経験を整理して、実際に文章を書いて対策していきましょう。

2級管工事施工管理技士の試験の必要な勉強時間

2級管工事施工管理技士の合格に必要な勉強時間は、実務経験の有無や経験年数によって異なりますが、概ね60時間程度と言われています。

そのため、1日2時間程度の学習を30日間行うことで、試験合格に必要な学力が身に付くでしょう。

1日1時間程度の学習時間しか確保できない場合、60日間の期間を設けて試験対策に望むとよいでしょう。

スケジュールを立てる

試験合格のためには、計画的にスケジュールを立てることが重要です。

合格に必要な学習時間と試験までの期間からスケジュールを逆算し、平日は1日1.5時間~2時間、休日は3時間~4時間は勉強するなどの計画を立てるようにしましょう。

また、自分で計画を立てることが難しく思うように学習が進まない場合、通信講座などの活用もおすすめです。

通信講座ではあらかじめカリキュラムが組まれており、自身でスケジュールを立てる手間が省け、過去問での対策が難しい第二次検定の添削指導も受けられます。

2級管工事施工管理技士の試験の過去問を解く

2級管工事施工管理技士の試験対策では、過去問を解くことが重要な試験対策となります。

第一次検定の対策では、過去問を繰り返し解き、得意科目と必須科目を中心に勉強することで効率的に知識を身に付けられます。

また、第二次検定の対策においても、過去問演習が効率的な試験対策となります。

第二次検定の経験記述については、テーマに合う実務経験を探し、全てのテーマについて実際に文章を書く練習が必要となってきます。

隙間時間を利用する

日々の業務をこなしながら、資格試験の学習時間を確保することは簡単ではありません。

通勤時間などのスキマ時間を活用して、参考書等で専門用語を覚えていきましょう。

そして、休日などのまとまった時間を活用して、過去問を解くなどの実践的な試験対策を進めていきましょう。

2級管工事施工管理技士の資格取得のメリット

2級管工事施工管理技士を取得することで、さまざまなメリットが得られます。ここでは、代表的なメリットについて4つ紹介します。資格勉強の際のモチベーションにしていきましょう。

信頼・評価を得られる

2級管工事施工管理技士を取得することで、会社からの信頼・評価を得られるメリットがあります。

管工事に関する知識や経験・スキルの客観的な証明となり、国家資格の取得者として、建設業界全体からも評価される人材となるでしょう。

昇給につながる

2級管工事施工管理技士の取得は、昇給につながるメリットがあります。

国家資格の取得によって得られる、社内での信頼・評価が昇給や昇進につながることがあります。

また、企業によっては資格手当を支給している場合があります。

管工事施工管理技士のような専門的資格を取得することで、資格手当が加算され収入のアップにつながるでしょう。

会社側にとってもメリットがある

2級管工事施工管理技士の取得は、会社側にとってもメリットがあります。

建設業者が元請として公共事業を入札する場合、「経営事項審査」と呼ばれる技術力評価を必ず受けなければいけません。

この経営事項審査において、1級管工事施工管理技士は5点、2級管工事施工管理技士は2点の加点がされます。管工事施工管理技士の人材を確保は、公共事業の入札時に有利に働く点からも、企業にとって一人でも多く採用したい人材であると言えます。

転職に有利になる

2級管工事施工管理技士を取得は、転職活動で有利に働くというメリットがあります。

管工事は、マンションやオフィス、商業施設など、あらゆる建築物に欠かせない工事です。

この管工事を担う2級管工事施工管理技士の資格は、企業からの需要が高く、資格保有者はさまざまな工事現場で求められる人材です。

建設業界は人材の高齢化が課題となっており、若年層の資格保有者を求める企業は少なくありません。

建設業界で長く働きたいと考える方にとって、2級管工事施工管理技士の取得に挑戦する意義は高いといえるでしょう。

まとめ

本記事では、2級管工事施工管理技士の業務内容や資格試験の内容について解説してきました。

管工事施工管理技士の試験は、第一次検定と第二次検定のそれぞれで対策が必要となってきます。

いずれも、過去問演習を中心に学習を進めることで、効率的に対策していくことができます。

ただし、第二次検定の経験記述においては、テーマに沿った実務経験をもとに文章を書く練習が必要です。

2級管工事施工管理技士は独学でも合格を目指せる試験ですが、必要に応じて通信講座を活用することも選択肢の一つです。

自身に合った最適な学習方法を探し、2級管工事施工管理技士の資格取得に積極的に挑戦していきましょう。

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