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未経験から建設業の現場監督になるには?必要な資格ややりがいをご紹介します

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2022.06.16

未経験から建設業の現場監督になるには?必要な資格ややりがいをご紹介します

現場監督とは、建設業の現場において工程や品質、安全や原価を管理・調整する重要な存在です。

本記事では、現場監督の仕事内容や未経験の方に必要なことについて、詳しく解説していきます。

建設業界を目指している方や、現場監督の仕事内容が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

現場監督とはどんな仕事?

現場監督の仕事は、工程・品質・安全・原価の4つを管理することです。工事に係わる全てに関係する役割であり、業務の内容は多岐に渡ります。

ここでは、各仕事の内容について紹介していきます。

工程を管理する

工程の管理では、工事を定められた工期までに完了できるように、スケジュールを管理します。

工事の内容によっては、必要となる工期が異なるため、作業ごとに日数を調整して効率的に進める必要があります。

実務では、工程管理表と呼ばれる表を作成して、工事全体の予定を一目で把握できるようにします。工程管理表には、「全体工程表」「月間工程表」「週間工程表」「ネットワーク工程表」など、複数の種類があります。

これらの管理表の作成に必要な情報を集めることも、現場監督の重要な仕事の一つです。

品質を管理する

品質の管理では、材質・寸法・強度・機能などが、仕様書や設計図に記載された品質を満たしているかを管理します。

品質基準の確認では、評価対象ごとに定められた試験方法で行います。品質に関する記録を残すため、施工写真の撮影や施工記録の記入も行っていきます。

安全を管理する

安全の管理では、作業者と周辺環境に事故や危険が起こらない、安全な現場環境が保たれるように管理します。

実務では、「KY活動」「5S活動」「ヒヤリハット報告」などを行っていきます。「KY活動」とは危険予知活動を指し、作業前に危険なポイントは無いか確認します。

「5S活動」とは整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字を指し、安全で効率的な作業環境が保たれるような、仕組みづくりをしていきます。

「ヒヤリハット報告」では、日々の業務の中で「ヒヤリとしたこと」「ハットしたこと」を報告し合い、大きな事故の影に潜む小さな危険を抽出します。

原価を管理する

原価の管理では、実行予算で想定していた原価と実際の工事で生じる原価を管理します。

実行予算は施工計画などに基づいて算出しますが、実際の現場で生じる原価との間に差異が生じることもあります。差異が発生した場合、施工計画の見直しや工事業者の変更などの措置を取り、適正な利益を確保すべく調整していく必要があります。

現場監督で取っておくべき資格はある?

ここでは、現場監督として働くうえで取っておくべき資格について紹介していきます。

現場監督には必須の資格というものはありませんが、技術者として選任されるためには、国家資格である施工管理技士などの資格を保有している必要があります。そのため、将来的なスキルアップを考えるのであれば、資格取得を取得して仕事の幅を広げることをおすすめします。

必須の資格はない

現場監督として従事するうえで必須の資格というものはありません。しかし、建設業者の場合、すべての工事現場に技術者を配置しなくてはいけない決まりがあります。

技術者には「主任技術者」と「監理技術者」があります。このうち、すべての工事現場に配置しなければならないのが「主任技術者」であり、特定建設業許可が必要となる工事に配置しなければいけないのが「監理技術者」です。

このような技術者に専任されるためには、「施工管理技士」の資格や一定の実務経験が必要となります。そのため、将来的なスキルアップを考えるのであれば、実務経験を積んで資格取得に挑戦することをおすすめします。

まずは施工管理技士資格を取ろう

現場監督として、より大きな規模の建設工事を手掛けるためには、主任技術者や監理技術者になった方がよいでしょう。

主任技術者や監理技術者になるためには、まず国家資格を取得する必要があります。

国家資格には1級と2級があり、1級の取得条件や試験内容は、当然ですが2級よりも難しくなっています。そのため、現場監督を目指しているのであれば、まずは2級の施工管理技士の資格取得を目指すとよいでしょう。

施工管理技士には7つの技術検定試験があります。もちろんすべての資格を取得しなくても施工管理は行えますが、一つでも多くの資格を得ていれば現場で管理できるものの幅が広がります。

以下の表で、施工管理技士の種類と概要について紹介していきます。

 

施工管理技士の種類

概要

建築施工管理技士

建築工事を行う際の施工計画、施工図の作成、工程・品質管理を適切に行える技術を証明する資格

土木施工管理技士

ビルやマンション建設だけではなく、橋や道路、トンネル、ダムなどの土木工事現場での施工管理を可能にする資格

電気施工管理技士

変電・送電設備、照明や配線などの電気設備工事の施工管理を可能にする資格

管工事施工管理技士

空調設備やガスの配管、ダクト工事のほか、上下水道設備など、ビルやマンションに設置されるあらゆる管にかかわる工事の施工管理を可能にする資格

造園施工管理技士

公園、庭園などの造園工事や道路の緑化工事の施工管理を可能にする資格

建設機械施工管理技士

油圧ショベルやクレーン車、ブルドーザーなどの建設機械を用いるような建設現場での施工管理を可能にする資格

電気通信工事施工管理技士

有線(無線LAN)の設置、防犯カメラや入退室管理システムの設備、モバイル通信用の設備工事などの施工管理を可能にする資格

建設機械施工技士や建築士の資格もおすすめ

そのほかにも、建設機械施工技士や建築士の資格取得もおすすめです。

建設機械施工技士は、建設機械を使用する工事の安全・品質管理を行う監督的役割を与えられます。小規模な工事では主任技術者として従事することも可能です。

また、建築士は建設物の設計や工事監理を行える国家資格です。1級建築士・2級建築士・木造建築士の3つに区分され、それぞれ携われる範囲が異なります。法律上は1級建築施工監理を取得することで、建築工事の現場監督になれますが、1級建築士を取得している方が携われる業務の幅が広く需要も高いです。

現場監督はどんな人が向いている?

現場監督には、どのような人が向いているのでしょうか。ここでは、現場監督に向いている人の特徴について紹介していきます。

コミュニケーション能力は必須

現場監督の仕事は、顧客や職人さんなど社内外のさまざまな人と関わりがあります。従って、相手の意見や気持ちを尊重しつつ、自分の考えを伝えるコミュニケーション能力が重要です。

周囲から相談されやすい人、頼られやすい人は現場監督に向いているでしょう。

リーダーシップが取れる

現場監督は、職人さんたちの統率を取り、現場を管理しなければいけない重要なポジションです。そのため、強い責任感と、全体を引っ張っていくリーダーシップが必要となります。

目標達成まであきらめず粘り強く取り組める人、周囲を鼓舞して盛り上げることができる人は現場監督に向いているでしょう。

マルチタスクが得意

現場監督の仕事は、工程・品質・安全・原価を管理していくことが中心です。日常業務以外にも、顧客との急な打ち合わせや、突発的な業務に対応する必要があります。

そのため、複数の仕事をマルチタスクで臨機応変にこなせる人は、現場監督に向いているでしょう。

体力がある

施工管理は、現場巡回や作業のチェックなどの屋外での業務も行います。繁忙時には早朝から夜間までの業務になることもあるため、最低限の体力は必要となるでしょう。

そのため、体力に自信がある人も、現場監督に向いているでしょう。

未経験から現場監督になるには?

未経験から現場監督になるには、どのようにすればよいのでしょうか。現場監督に必要なコミュニケーション能力や対応力、判断力などは経験によって向上されていきます。ここでは、資格を持った現場監督になる方法について紹介していきます。

実務経験を積む

現場監督になる手段の1つとして、実務経験を積むという方法があります。学校で指定学科を学んだうえで、最低でも3年以上の実務経験を積む必要があります。実務経験の年数は最終学歴によって異なるため注意しましょう。

資格を取得する

現場監督になる手段の1つとして、決められた資格を取得するという方法があります。国家資格を取得することで、主任技術者・監理技術者に選ばれることができるため、現場監督して従事することも可能となります。

主任技術者になる

主任技術者になることで、より簡単に現場監督になることができます。

主任技術者とは、資格の名称ではなく現場の役職名を指します。工事を受注した建設会社が、従業員から適格者を選任し、主任技術者として現場に配置します。

主任技術者になるためには、資格の取得と実務経験を積むことが必要となります。

監理技術者になる

監理技術者になることによっても、現場監督になることができます。

監理技術者は主任技術者の上位資格であり、大規模な建設工事現場においては、主任技術者ではなく監理術者を配置する決まりになっています。監理技術者になることは、主任技術者になることに比べて難易度が高いと言われており、難関資格の取得や指導監督的実務経験を積む必要があります。

指導監督的実務経験とは、元請建設会社の社員として請負代金4,500万円以上の工事で現場監督のような立場で仕事をした経験を指します。

現場監督のやりがいと大変なところ

現場監督の仕事には、多くのやりがいと大変なところがあります。ここでは、現場監督のやりがいと大変なところについて、代表的なものをいくつか紹介していきます。

仕事が地図上に残る達成感がある

建設業界には3K(キツイ・汚い・危険)のイメージが根強いですが、公共工事や街づくりを通じて、自分が手掛けた仕事が地図上に残るということは大きな喜びがあります。仕事のスケールと誇りを感じ、建設業界を志した方も多いのではないでしょうか。

将来性がある

建設業界は、東京オリンピック・パラリンピックの大規模建設は終えたものの、2025年には大阪万博を控え更なる需要が見込まれます。

業界内が抱える課題も存在しますが、世界に目を向けた経済発展を続け、将来性のあるアジア各国へのインフラ輸出といった技術の輸出も有望視される、将来性のある業界と言えるでしょう。

資格が給料に直結する

建設業界の会社の多くが、国家資格の保有者に対して資格手当を支給しています。そのため、資格の取得が給料に直結する側面を持っているのです。

これは、資格取得の勉強をする際のモチベーションにも繋がります。保有資格を増やしてスキルアップを図ることで、収入の増加を見込むこともできるでしょう。

職人さんとのコミュニケーションに悩むこともある

職人さんとのコミュニケーションは、多くの現場監督が大変と感じるポイントの一つです。建設現場ではさまざまな年代の人が従事しているため、自分よりも経験値が高いベテランの職人さんと働く機会も多いです。

職人さんによっては、口調が厳しい人や、雰囲気が怖い人もいるため慣れるまでは悩むことも多いかもしれません。現場での信頼関係を構築し、円滑にコミュニケーションを図ることはとても重要なのです。

外仕事が多く、真夏・真冬はキツイ

現場監督の仕事は外仕事が多く、労働環境があまり整っていない現場で仕事をすることもすくなくありません。真夏の現場では、炎天下の作業や空調が効いていない現場での作業も多くあります。

作業服は通気性が悪いものが多く、熱中症対策は欠かせません。職人さんや自身の体調と向き合いながら仕事を進める必要があります。

また、真冬の現場では、寒さ対策や事故や怪我を防ぐために凍結対策をする必要があります。冬場に起きやすい事故について把握し、職人さんたちと共有していくことが大切です。

まとめ

本記事では、現場監督の仕事内容や未経験の方に必要なことについて解説してきました。未経験で現場監督になることは簡単ではありませんが、意欲をもって粘り強く努力する方であれば、活躍するチャンスは大いにあるでしょう。

また、将来的なスキルアップを考えるのであれば、施工管理技士などの国家資格の取得にも意欲的に取り組むことをおすすめします。建設業界で現場監督として頑張りたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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